京都府立医大:学長に辞任勧告へ…評議会 組長と交際

 暴力団組長をめぐる京都府立医大付属病院(京都市上京区)の虚偽診断書類作成事件で、組長との交際が指摘されている吉川敏一学長(69)に対し、大学の評議会が全会一致で辞任を勧告することを決めたことが関係者への取材で分かった。勧告に応じない場合は、権限を持つ「学長選考会議」に解任を請求する。

 組長は、指定暴力団・山口組の直系組織「淡海(おうみ)一家」総長の高山義友希(よしゆき)受刑者(60)。府立医大病院は恐喝罪などで懲役8年の判決が確定した高山受刑者に対し、「収監に耐えられない」とする虚偽の診断書類を作成し、大阪高検に提出した疑いが持たれている。府警は14日、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで学長室などを家宅捜索し、大阪高検は同日、高山受刑者を大阪刑務所に収監した。

 一方、捜査関係者らによると、高山受刑者は吉川学長と京都市の繁華街・先斗(ぽんと)町などで一緒に会食する姿がたびたび目撃されていた。吉川学長は22日に発表したコメントで、高山受刑者との関係について「受診時に家族と一緒に病院へあいさつに来て初めて会った」「知人と一緒に飲食店に行った際、手術後の高山受刑者と偶然2度ほどあった」などと説明したうえで、「(高山受刑者と)飲食するために出かけたことは一切ない」と親密な関係は否定した。

 関係者などによると、辞任の勧告を決めたのは、人事などの重要事項を審議する教育研究評議会で、吉川学長や、偽診断書類を作成した疑いがもたれている吉村了勇(のりお)病院長(64)、教授、外部識者ら19人で構成する。一連の問題を受けて23日に会合が開かれ、吉川学長、吉村病院長と外部識者を除く14人が出席。この中で、吉川学長と高山受刑者との関係を問題視する意見が出て、対応を協議し、全会一致で辞任勧告を決めたという。一方、大学が25、26日に入学試験、3月3日に卒業式を控えていることから、評議会は吉川学長と吉村病院長の職務を副学長や副病院長らが分担することも確認した。

 吉川学長は2011年4月に就任し、現在2期目。今年1月に開かれた学長選考会議で唯一の学長最終候補者となり、事実上今年4月から3期目を務めることが決まっていた。

毎日新聞より引用
20170224
[ 2017/02/24 15:29 ] 建築紛争 | TB(-) | CM(-)