死亡男児の両親、東京女子医大の医師提訴 鎮静剤過剰投与


死亡男児の両親、東京女子医大の医師提訴 鎮静剤過剰投与

2016/12/28 21:52日本経済新聞 電子版

 東京女子医大病院(東京・新宿)で2014年2月、男児(当時2)が鎮静剤「プロポフォール」を大量に投与された後に死亡した事故で、男児の両親が28日、手術を担当した主治医と執刀医の2人に計1億5千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。


 訴状などによると、男児は14年2月18日に首の腫瘍を除去する手術を受け、集中治療室で人工呼吸器をつけた状態だった同21日に死亡した。男児にはプロポフォールが成人許容量の2.7倍投与されていた。プロポフォールは人工呼吸器をつけた子供への使用が原則的に禁じられている。


 病院側が設置した外部の専門家による調査委員会は15年2月、男児の死因がプロポフォールの長時間・大量投与に起因する「プロポフォール注入症候群」とした報告書をまとめた。


 両親は訴状で「主治医らから麻酔薬を使うことを聞いていれば、手術を受けることはなく、死亡することはなかった」と主張。術後管理で主治医らが麻酔科と連携しなかった点も事故の一因と指摘した。


 都内で記者会見した男児の父親は「法廷の場で医師から真相を聞きたい」と訴えた。今後、別の医師や看護師に対しても提訴を検討しているという。


 両親から相談を受けた警視庁は、手術後の安全管理を怠ったことが男児の死亡につながった可能性があるとして、業務上過失致死容疑で捜査。医師から事情を聴くなどしている。


 東京女子医大病院は「ご遺族の判断であり、コメントは差し控える」としている。

日本経済新聞より引用
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