豊洲問題:「知らないでは済まぬ」小池知事、副知事ら批判

 「事実と異なる説明を続けてきたことは、言語道断」。豊洲市場(東京都江東区)の盛り土問題を巡り、東京都の小池百合子知事は1日の記者会見で、当時の担当幹部を厳しく非難した。かつて担当部局の責任者だったとして責任を問われた都のナンバー2は、深々と頭を下げて陳謝。一方、市場関係者からは、実態が解明されたとは言い難い新たな報告書の内容を疑問視する声も上がった。【芳賀竜也、柳澤一男】

 「2人は市場の最高責任者。盛り土がないことを知らず、報告を受けていないと言っているが、それで済まされるものではない」 

 モニター画面に映し出された第2次自己検証報告書のポイントをペンで指しながら静かに説明していた知事が語気を強め、盛り土をしないと決めた時期に市場長だった岡田至氏(退職)と中西充副知事を名指しで批判した。


記者会見で豊洲市場の盛り土問題についての検証報告書を手にする小池百合子都知事=東京都新宿区の都庁で2016年11月1日午後4時39分、森田剛史撮影© 毎日新聞 記者会見で豊洲市場の盛り土問題についての検証報告書を手にする小池百合子都知事=東…
 その中西副知事は退庁前、報道陣の取材に応じた。報道陣の前に姿を見せると3回にわたって深く頭を下げ、「改めて私の責任が明確になった。重く受け止め、改めて深くおわび申し上げたい。申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 自身の責任については「処分の手続きに入るという話があった。どういう結果になるか分からないが、誠意をもって受け止めたい」。一方で、経緯の詳細な事実確認を求められると、「5年前のことなので明確な記憶がない」「知らなかったと思う」などと、言いよどむ場面もあった。

 報告書は、2011年8月18日に開催された新市場整備部の部課長会を重視し、敷地全体に盛り土をするとの都の整備方針に反してモニタリング空間を設けることを確認したと断じた。当時の同部長はこれまでの毎日新聞の取材に「部課長会は意見交換、打ち合わせの場で、意思決定機関ではない」と釈明。だが、小池知事は「実質的に空間を設けることが決定された部課長会の責任者だったと思われる」と突き放した。

毎日新聞より引用
[ 2016/11/02 01:32 ] 建築紛争 | TB(-) | CM(-)