豊洲新市場、一部で盛り土せず 都議会答弁とずれ

 築地市場(東京都中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の地盤について、管理する東京都が土壌汚染対策として進めた「盛り土」を主な建物の地盤で行っていなかったことがわかった。豊洲市場の安全性調査を進めている小池百合子知事はこの経緯を検証する意向で、10日午後に記者会見する。今後の移転論議の焦点になりそうだ。

 豊洲市場は約40ヘクタールの敷地に青果、水産卸売場、水産仲卸売場の各棟などが建つ。もともと東京ガスの工場跡地で、2008年に発がん性物質のベンゼンが環境基準の最大4万3千倍の数値で検出。その後、都が約850億円をかけて汚染土壌をとり除き、その上に盛り土をするなどの対策をした。

 都はこれまで、議会での答弁などで「市場敷地の地盤を2メートル掘り下げ、その上に4・5メートル分の盛り土をした」と説明してきた。しかし、都幹部によると、食品が取引される売場棟などの地盤で盛り土がされていないという。配管を通すなど設計上の理由で、建物の地下に空間を設ける必要があったためだとしている。

 都によると、該当の箇所はいずれもコンクリート壁で囲まれているという。都幹部は「安全性に問題はないと思うが、これまでの説明と違う状態だったことは事実。設計などの経緯を確認している」と話す。

朝日新聞より引用
[ 2016/09/10 19:22 ] 建築紛争 | TB(-) | CM(-)