泉岳寺 景観 問題

赤穂義士眠る泉岳寺 揺れる景観、隣にマンション計画

泉岳寺の隣に建つマンションのイメージ図(国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会提供)

泉岳寺の隣に建つマンションのイメージ図(国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会提供)


「建設反対」を掲げる泉岳寺の中門(右)とすぐ隣の建設地を囲うフェンス=東京都港区高輪2、泉岳寺

「建設反対」を掲げる泉岳寺の中門(右)とすぐ隣の建設地を囲うフェンス=東京都港区高輪2、泉岳寺



 忠臣蔵ゆかりの泉岳寺(東京都港区)が景観問題で揺れている。隣に高さ約24メートルのマンションが建つためだ。境内にある赤穂義士の墓所は国の史跡で、近年は外国人観光客も増加。寺や住民は「街の景観を崩し、文化財の価値をおとしめる」と反対している。(段 貴則)


 今年7月、鉄筋コンクリート8階建てマンションの計画が持ち上がった。建設地は観光客の撮影地点である寺の中門脇。民家があった約400平方メートルの土地を業者が購入した。

 反対住民は「国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会」を結成。10月26日に寺でシンポジウムを開き「赤穂義士の物語が海外にまで武士道精神として受け入れられるようになった。私たちが後世に伝え残す」という泉岳寺宣言を採択した。寺の牟田賢明(けんみょう)・受処(うけしょ)主事も「神聖な本堂を見下ろされるのは容認できない。義士のお墓を大事にするのは日本文化を大事にすること」と、建設計画の変更や中止を求めている。受け入れられない場合は全国の義士ファンに訴えたいという。

 港区は来年10月に、都市計画による高さ制限を施行する予定で、マンションの建設地は24メートルの高さが上限になる。建築主の不動産会社(東京)は「高さ制限を先取りし、外観の配色にも配慮した」として着工。来年9月末の完成を目指す。

 社寺仏閣をめぐる景観問題に詳しい神戸松蔭女子学院大学の中林浩教授(都市計画学)は「知名度のある泉岳寺で景観運動が行われると、社寺仏閣を含む景観を守ることの価値への理解も全国に広まっていく」と話す。


 【泉岳寺】 赤穂藩主浅野家の菩提寺(ぼだいじ)。1612年の創立で、41年に焼失し、浅野内匠頭の祖父が再建に携わった。赤穂事件ではあだ討ちを果たした赤穂義士が泉岳寺に向かい、吉良上野介の首を内匠頭の墓に供えた。切腹した義士の葬式も同寺で営まれ、埋葬された。

神戸新聞より引用 
2014年11月4日

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201411/0007474135.shtml
[ 2014/11/04 15:26 ] 建築紛争 | TB(-) | CM(0)

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